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過労運転は危険と隣り合わせ!労働時間と睡眠時間はどうなってたのか?

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むか〜しむかし(20年位前)のお話です。
東北自動車道を走行中にあった、私の体験談です。今思い出しながら記事を書いていますが、背筋がザワザワします。マジで運が良かったと感じてます。

居眠り運転に気をつけましょう!

長距離ドライバーの労働時間や睡眠時間について解説するので、ドライバーの気持ちを共有して頂けるとありがたいです。
現在は、近距離輸送をしていますが、労働時間は平均10時間くらいです。長距離ドライバーに比べればまだマシです。

走行中に何が起きたのか?

走行中に起きた事は居眠り運転です。なぜそうなったかは、労働時間に問題があったんです。当時の労動時間は平均16時間以上。そして、睡眠時間は3〜5時間程でした。今思えば、ありえないですよね。この労働条件で週休1日で働いてたんですからね。こんな調子で、何年も運転業務に従事してたら、居眠り運転も常習的になちゃいますよね!?

当日の運行日程

この日の運行日程は、茨城県の県央地区(当時)〜新潟県朝日村まで配達して、その後茨城県鹿嶋市で積み込みしてから、車庫にもどるコース(労働時間は約19時間)でした。片道ノンストップで行っても8時間はかかる所ですが、全線高速利用はさせてもらえず、会社からの支給額は往復6000円でした。

なので、一般道と高速道路をうまく組み合わせて、支給された高速料金以上支払わないように、ハイウェイカード(購入金額により課金のおまけが付いていた)を使ったりして、利用する通行区間をやりくりして配達業務に携わっていました。

※ハイウェイカードは3000円(額面3000円)・5000円(額面5200円)・10000円(額面10500円)・30000円(額面32500円)・50000円(額面58000円)
支給された6000円に自腹で4000円足して、10000円(額面10500円)を購入してました。会社の経理上問題があったかもしれませんが、そんなのかんけねぇ〜って感じですね。w

  • 通行区間をやりくりする理由は、往路はなるべく一般道で走行し、復路で高速道路を1区間長く走行する事で、積み込み時間に間に合うように時間短縮をはかる為です。そうする事で、支給された高速料金内に収める工夫をしていました。

当日の出庫時間は夜の22時過ぎだったと思います。新潟県朝日村には7時頃到着、マジで遠かったです。簡単な基本走行ルートの説明します。

  • 往路(約9〜10時間・約410km)⇦荷物満載の為スピードが出ない
    県央地区の車庫➡一般国道➡須賀川IC福島飯坂IC➡一般国道➡目的地
  • 復路(約8時間・約400km)⇦空車の為スピードが出せる
    目的地➡一般国道➡福島飯坂IC須賀川IC➡一般国道➡鹿嶋市➡車庫
     IC は高速区間です。この往復区間の乗り合わせを工夫していた。            

地図で見ないとよくわからないと思いますが、日帰りの往復距離約810kmって、かなりハードなコースだと思いませんか?帰宅するのは19時〜20時頃です。次の日の配車によっては、風呂入って晩御飯食べて寝る・・・みたいな感じです。
これが当たり前の時代だったんですよね。

一瞬血の気が引きました

東北自動車道にて走行車線を走っていましたが、気が付くと追い越し車線を走行していました。この時車線を変更した記憶がありません。流石にヤバイと思い近くのサービスエリアに車を止め、仮眠を取る事にしましたが・・・

恒常的に睡眠不足(睡眠時間は3〜5時間程)が積み重なっている事もあり、15分くらい仮眠して出発しても、すぐに眠気が襲ってきます。走行中の記憶がなくなるのは、完全に過労運転が原因ですね。

ゆっくり仮眠したい所ですが、鹿嶋市で積み込み受付のタイムリミットが16時です。受付を済ませれば、あとは積み込み待ちです。何とか間に合わせるために途中眠気と戦いながら、窓を全開にして室内を寒く(当時真冬)したり、顔を叩いてみたりと色々試しながら、目的地まで必死でトラックを走らせていました。

そして、そんな事を繰り返しながら、タイムリミットの16時に間に合いました。ホッとして思ったのですが、「いつか死ぬかも・・・」って記憶してます。こんな事が頻繁に続く事があったので、他にも理由があってしばらくして会社を去りました。

まとめ

この実体験から、「過労運転は危険と隣り合わせ!」だと理解しました。

過労運転が起きる原因は、労働時間と睡眠時間のバランスが崩れる事によって起こる事が分かりました。過酷な労働時間と恒常的睡眠不足は、自分の意志ではコントロール出来ない事なんだと感じました。

この頃は運転手も多かった為、経営者側が強気でした。代わりの運転手はいくらでもいるから、嫌なら辞めてもらって結構です!って感じの時代です。ほとんどの人が泣き寝入りですよ・・・。だから、日々の生活の為やるしかありませんでした。

この当時勤めていた会社の運行管理は適当だった為、過酷な運転業務をさせられましたが、2024年には働き方改革と言う事で、労働時間の制限が厳しくなるようです。運転手にとって良い働き方改革になれば幸いです。

あなたも居眠り運転の怖さを共感してもらえましたか?もしこの時、隣に走行車がいたらどうなってたか想像するだけで「ぞっ」とします。事故は一瞬の出来事ですが、その後の対応は一生付きまといます。平常心を忘れず安全運転に心がけましょう。

気を付け 睡眠不足 事故のもと!!